先日訪れた掛川市の『中西屋食堂』、閑静な住宅街の中でひっそり営んでいます。創業は昭和42年、屋号の無い白無地の暖簾には老舗の風格が漂います。暖簾の上にぶら下がる裸電球も良いですね。床は何十年もの間に靴底で削られて骨材が露出してきた味のある土間コンクリート、内装はベニヤの上に水色のペンキ、外装は波トタンに生成り色のペンキ。店内は5畳程の広さ、その小さな空間にはもの懐かしさと居心地の良さを感じます。この建物全体の小ささ、もろさには完全に惹き付けられてしまいますね。ラーメンですが、遠州系なのに鶏ガラが強く、麺もストレートではなく中細縮れ。チャーシューはこの地方特有のパサパサモモ肉と違って食感は柔らかめ。遠州の老舗なのにひと際個性を放つ名店なのでありました。
中西屋食堂 (ラーメン / 掛川駅、掛川市役所前駅)
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